毛周期とは？

脱毛と密接な関係がある毛周期とは？

毛には「毛周期」と呼ばれる毛の生えるサイクルがあります。

毛周期は3つのサイクルを繰り返しています。

成長期(初期・後期)→退行期→休止期

• ・成長初期　毛母細胞の分裂が始まり、皮膚の中で毛の成長が始まる時期
• ・成長後期　毛がより成長し、皮膚の表面に出てきている状態
• ・退行期　　毛の成長が止まり、抜け落ちるまでの状態
• ・休止期　　毛が抜け落ちて次の毛の成長が始まるまでの時期

髪の毛やまつ毛が自然と抜け落ちるのは、この毛周期のためです。

この毛周期には個人差があり、また習慣やホルモンバランスの乱れによって周期が狂うこともあるので、周期を完全に見極めることは不可能だと言われています。

また、部位によっても周期が数週間~数年と差も大きいです。

脱毛成功へのカギ！毛周期とレーザーの関係

レーザー脱毛は毛周期の「成長期」の毛にしか効果がありません。

レーザー脱毛は毛のメラニンに反応して熱を発生させ、毛乳頭を破壊することで毛の再生を阻止する脱毛方法です。

成長期の毛は、毛乳頭と深く繋がっており、メラニン色素が強いです。

特に成長後期、皮膚の上に出てきている状態の毛が最もレーザーの効果が高いと言われています。

しかし、退行期・休止期は、毛の成長が止まり毛穴から抜け落ちる時期なので、メラニン色素が薄く、毛乳頭からも離れている状態です。

つまり、退行期・休止期の毛にレーザーを照射しても、毛乳頭に届きにくく、脱毛効果が得られないのです。

よって、レーザー脱毛を受けた後、次の照射を行うまでには、退行期・休止期が過ぎるのを待つ必要があります。

男性のヒゲの場合は毛周期が比較的早く、退行期・休止期は約2〜3ヶ月と言われています。

その毛周期に合わせた脱毛をすることで、確実に毛を少なくしていくことができるのです。

成長期を見分ける毛周期に合わせた脱毛間隔

効率よく効果的に脱毛を行うためには、毛周期に合わせて照射を行う必要があります。

しかし、毛周期を見極めるのは不可能。

また、全ての毛がいっせいに成長期に入るわけではありません。

ヒゲの場合、成長期は約4ヶ月~1年で、全体の50％~70％の毛が成長期と言われています。

しかし、皮膚表面に出てきている成長後期の毛は全体の10％~20％程度。

つまり、1回の照射で効果を得られるのは全体の10~20％ということになります。

毛周期に合わせて何度も繰り返し照射することで、徐々に毛を減らしていくことになるのです。

では、毛周期に合わせて脱毛するということはどういうことなのか？

それは、「成長期に入っている毛が多い時期」を狙って照射するということです。

成長期の毛が生えそろう、2.3ヶ月おきに照射を受けるのが最も効率的です。

早く脱毛したいからといって短期間に照射しても、成長期に入っていない毛には効果がないので、無駄に回数を重ねるだけになってしまいます。

気持ちがはやるのはわかりますが、脱毛効率を最大限アップさせるために、成長期の毛が生えそろうのを待ちましょう。

部位によって毛周期が違う部位別の毛周期まとめ

成長期と休止期が入れ替わる期間は、毛の生えている部位によっても違います。

部位別に成長期と休止期の毛の割合と期間について表にまとめてみました。

部位によってかなり差があることがわかりました。

ヒゲは成長期の毛の割合が多く、休止期が短く、毛周期のサイクルは短めです。

一方身体の毛は休止期の毛の割合が多く、VIOのように長く濃い毛が生える部位ほど毛周期のサイクルが長いことがわかります。

よってヒゲ脱毛は、身体の脱毛に比べると1回では効果が感じられにくいという特徴があります。

身体は休止期の毛が多いので、1回でも無くなったように感じますが、実際は時間が経てばまた生えてきます。

どちらにしても回数を重ねるごとに徐々に量が減っていくイメージです。

毛周期が乱れることもある？毛周期が乱れる原因と対策

脱毛と深い関係がある毛周期ですが、常に一定のサイクルというわけではありません。

生活習慣などの影響を受け、毛周期が乱れることがあり、脱毛効果が下がってしまうこともあります。

毛周期の乱れの原因は大きく分けて2つ。

• ・自己処理
• ・ホルモンバランスの乱れ

自己処理の方法

脱毛が終わった後にも新しいヒゲが生えてくるので、自己処理は必要です。

脱毛中は、毛抜きやカミソリを使用した自己処理はNGです。

特に毛抜きで毛根ごと毛を抜いてしまうと、毛周期が大きく乱れてしまいます。

またカミソリを使った処理は、皮膚に細かい傷をつけてしまうので、肌が炎症を起こしやすくなるのでおすすめできません。

これから脱毛を始めるのであれば、最低でも1ヶ月前から毛抜きを使用しないようにしましょう。

脱毛中の自己処理は電気シェーバーがおすすめです。

ホルモンバランスの乱れ

ストレスや睡眠不足・暴飲暴食などの生活習慣の乱れで、ホルモンバランスが崩れると、毛周期も狂ってしまいます。

せっかく毛周期に合わせて照射しても、毛周期が狂っていては意味がありません。

脱毛効果をアップさせるためにも、規則正しい生活を心がけましょう。

毛周期の疑問を解決！よくある毛周期のQ＆A

Q.毛周期を無視して脱毛しても良いですか？

早く脱毛したいために、毛周期を無視して照射して欲しいと思う人も多いでしょう。

しかし、成長期の毛が生えそろっていない状態では、脱毛効果を十分に得られず、無駄に回数を増やしてしまうことになります。

多くのクリニックでは、毛周期を無視した脱毛は勧めていません。

Q.脱毛間隔があいてしまったらどうなる？

脱毛期間が空いてしまっても、一度受けた脱毛の効果はなくなりません。

クリニックの予約が取れなかったり、仕事が忙しくて通うことができなくなったりすると、3,4ヶ月受けられないなんてこともあると思います。

すると、今まで休止期間に入っていた毛が生えてくるので、効果が無くなったように感じてしまいますが、そういうことではありません。

しかし、効率的に確実に毛をなくすためには、定期的に脱毛を受けることをお勧めします。

Q.毛周期に関係なく脱毛する方法はありますか？

最新の蓄熱式脱毛器であれば、毛周期に関係なく脱毛することが可能です！

メラニンに反応し毛根を破壊する一般的な脱毛では、毛周期の成長期の毛しか脱毛することはできませんでした。

しかし、蓄熱式ダイオードレーザーは、弱い出力のレーザーを連続照射することで蓄熱し、毛に栄養を送る組織「バルジ領域」を破壊する方法なので、メラニンの薄い産毛などにも効果があります。

肌へのダメージを最小限に抑えているので、痛みが少ない脱毛方法です。